ランニングおじさん
もう30年以上も前の話

毎日、同じ時間に我が家の前の道を走る人がいた。
俺は勝手に命名した。

「ランニングおじさん」

これは走っているから
「ランニング」なのではなく
「ランニング」をきているから。
タンクトップでもなくノースリーブでもなく
紛れも無く「ランニング」なのだ。
勿論色は白。下は紺のジャージ。
真夏だろうが短パンは穿かない。

この人の素性は知ってた。
私の父と同じ市役所職員。田舎の役場だから
年度末とか以外はほぼ定時で帰ってくる。
なので同じ時間に走ることが出来るのだ。

体型は決して「アスリート」ではない。
おそらく30台半ば。はっきり言って中年太り。

でも速い速い
それは鮮明に覚えている。

「なんであのおじさんは走っているの?」
と父に尋ねると
「晩酌が好きでそれはやめられない。だから走って太らないように
心がけているんだ」
だから、大会とかに出ないのだと言う。

以前ここでも書いた「走る理由」

このおじさんホントそれだけだったのだろうか?
酒だけはやめたくない一心で走り続けることが出来るのか?
さらに疑問。
山に囲まれたわが郷里。
冬はとても走れない。その間はいったいどうしていたのか?
雪が解けると、いつのまにかおじさんが見かけるようになる。

俺が中学に入り部活をやるようになってこの時間には
家にいないのでおじさんを見ることはなくなった。

ふつうならここからこのおじさんのその後について書くべきなのだろうが・・・

いちいち田舎に電話して聞くのもなんだし・・・
それは次の機会にしたいと思う。

ただひとつ願うこと。

おじさんはおそらく今60代後半。

今も変わらずランニングしていてほしい・・・。
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by sakutaro9 | 2006-04-22 09:43 | 走思録
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